
くら寿司は2026年9月5日、開催中だった「ちいかわ」コラボキャンペーンを中止すると発表した。中止は9月6日(日)の営業開始時から。同社は、キャンペーンの実施に際して従業員による不正行為が判明したことを理由に挙げている。
9月30日までの予定だったキャンペーンは、会期を4週間近く残しての打ち切りとなる。
本記事では、中止となる6項目の内訳に加え、もらえるはずだった景品やコラボメニューの中身、9月2日の第一報からの時系列、そしてファンの反応までを画像とあわせてまとめる。

湯呑みは2日、寿司皿は配布開始前に中止
今回の中止で影響が大きいのが、税込3,000円のお会計ごとにもらえる先着プレゼントだ。全3弾構成で、第1弾のミニ巾着が8月21日から、第2弾の湯呑みが9月4日から、第3弾の寿司皿が9月18日からという日程が組まれていた。
このうち第2弾の湯呑みは、配布開始が9月4日(金)。中止は9月6日(日)の営業開始時からなので、実際に配布されたのは2日間だけという計算になる。

湯呑みは全4種で、合計先着100万名限定。ちいかわデザインの湯呑みは今回のコラボで初めての登場だった。天然竹繊維を配合したメラミン食器で、素材の特性上、色むらや繊維の見え方にばらつきが出るという注釈も添えられていた。
そして第3弾の寿司皿は、9月18日(金)配布開始の予定だった。中止発表の時点でまだ始まっておらず、一度も配布されないまま終わる。全4種で合計先着100万名限定、昨年好評だった寿司皿の新デザイン版という位置づけだった。すでに用意されていた100万名分を配らずに中止する判断が下されたことになる。

なお、第1弾のミニ巾着(全4種、合計先着80万名限定)は、8月21日から配布されていた。

「お皿の時に行く予定だった」ファンからは落胆の声
中止の発表を受けて、Xには残念がる投稿が相次いだ。
目立つのが、これから行くつもりだった人たちの声だ。寿司皿がもらえる第3弾のタイミングを狙っていたという投稿や、職場の人を誘っていたという投稿が見られる。
なかには、同僚と18日に予約を入れ、そのために有給休暇まで取得していたという人もいた。第3弾の寿司皿は9月18日(金)配布開始の予定だったため、この日に照準を合わせていた人は少なくないとみられる。
配布スケジュールが3弾構成だったことで、後半の景品を目当てに来店計画を立てていた層ほど、影響を受けた形だ。
一方で、中止の判断そのものを責める声は目立たず、楽しみにしていたぶんの落胆を口にする投稿が中心となっている。
中止となる6項目
くら寿司が中止を発表したのは以下の内容だ。
- ビッくらポン!でのオリジナルフィギュア、オリジナルアクリルマグネット、オリジナル缶バッジの配布
- オリジナル湯呑みのプレゼント
- オリジナル寿司皿のプレゼント
- レシート応募キャンペーン(オリジナルショートエプロンのプレゼント/抽選50名)
- コラボメニュー(あげだっこ!ソースのめん、うさぎのパァンッケーキ)
- ビッくらポン!動画および店内装飾(グローバル旗艦店原宿、なんばパークスサウス、新宿靖国通り店)
景品の配布からメニュー、店内の装飾まで、コラボの構成要素がほぼすべて対象となっている。
ビッくらポン!の景品も終了
皿を5枚入れるとゲームに挑戦できる「ビッくらポン!」の景品も配布が終わる。
フィギュアは全5種。細巻に巻かれたちいかわ、ハチワレ、うさぎに加え、サーモンやまぐろを背にしてシャリから顔を出すモモンガとくりまんじゅうという構成で、キャラクターが寿司に変身したデザインだった。

缶バッジは全8種で、寿司皿風のデザインを背景にキャラクターを配置したもの。

アクリルマグネットも全8種で、キャラクターに合わせた色使いと透明感のある仕上がりが特徴だった。

ゲームの抽選動画も、くら寿司限定のコラボ仕様だった。「射的」「お寿司パーティー」「ロッククライミング」の全3種で、ちいかわたちが登場するオリジナルアニメーションが流れていた。

コラボメニュー2品も販売終了
作品のストーリーをモチーフにしたコラボメニュー2品も、9月30日までの予定だった販売を打ち切る。
「あげだっこ!ソースのめん」は650円。作中のたこの着ぐるみをイメージした一品で、酸味のあるソースとコクのあるソースをブレンドし、たこ天と焼きそば風のめんを合わせたもの。かつお節、マヨネーズ、青ネギをトッピングし、たこぎのちいかわのイラストをあしらった特製せんべいが添えられていた。

「うさぎのパァンッケーキ」は450円。小麦粉とタピオカでんぷんをオリジナル配合した生地でもちもちの食感に仕上げ、無塩バターとメープルシロップを合わせたメニューだった。

いずれも持ち帰り不可で、店内でのみ味わえるメニューだった。
3店舗限定の店内装飾も
グローバル旗艦店の原宿、なんばパークスサウス、そして新宿靖国通り店の3店舗では、特別な店内装飾が施されていた。壁一面にちいかわ、ハチワレ、うさぎが寿司を持ったデザインがあしらわれ、フォトスポットとしても案内されていた。
テレビCMは放送が続いている
注意が必要なのがテレビCMだ。くら寿司は発表の中で、コラボキャンペーンが実施中である旨のCM放送が継続していると説明している。CMを見て来店を予定している人は、内容がすでに終了している点に留意したい。
発端は9月2日のSNS投稿
中止に至る経緯は3日前にさかのぼる。
同社は9月2日、一部SNSで指摘されていた「ビッくらポン!」コラボグッズの不適切な取り扱いに関する投稿について、事実関係の調査を進めていることを公表していた。
この時点での説明によれば、同社は社内規定に基づき、景品を原則として鍵付き倉庫内で保管し、複数名での開封・補充や担当者の明確化といった管理を行っていたという。そのうえで、不適正な取り扱いや取得は一切容認していないとし、調査の結果として不適切な行為が判明した場合には、該当者への厳正な処分と、法的措置を含めた対応を行う方針を示していた。
あわせて、グッズの提供数と在庫数の照合を含む管理体制について、ルールのさらなる厳格化に努めるとしていた。
その調査の結果として不正行為が判明し、9月5日の中止発表に至った形だ。
指摘を受けてから調査、公表、中止判断まで3日。景品は原則として鍵付き倉庫で保管し、複数名で開封・補充を行うという管理体制も、9月2日の時点ですでに説明されていた。会期を4週間近く残しての全面中止という判断は、キャンペーン継続による収益より、まず混乱を収めることを選んだ判断といえる。
今後の対応
9月2日の発表では、調査結果および今後の対応について、事実関係が明確になり次第、あらためて同社ホームページで報告するとしていた。不正行為の具体的な内容や、該当者への処分については、現時点で公表されていない。
「ちいかわ」とくら寿司のコラボは今回で4回目だった。過去3回の実績があり、湯呑みは今回が初登場、寿司皿は昨年好評だったデザインの新版と、回を重ねて内容を厚くしてきた企画でもある。8月21日の開始から2週間あまりでの中止は、楽しみにしていた客にとっても、準備してきた側にとっても、望まない結末となった。
参照元
- くら寿司「『ちいかわ』コラボキャンペーンの中止について」(2026年9月5日)
- くら寿司「『ちいかわ』コラボ施策に関する一部SNS投稿について」(2026年9月2日)
- くら寿司「『ちいかわ』×くら寿司コラボキャンペーン」プレスリリース(2026年8月10日/共同通信PRワイヤー)
- くら寿司「ちいかわ × くら寿司 コラボキャンペーン」特設ページ
画像出典:くら寿司プレスリリース(共同通信PRワイヤー)
