1日に約4100本と日本一の発着本数を誇る東京駅。
その構内には、日本最大級のエキナカ施設「グランスタ東京」や、日本最大級の駅弁売り場「駅弁屋 祭」をはじめ、メディアでも注目のエリアが多数展開している。
また、2022年4月27日には、改札外に45店舗からなるレストランエリア「グランスタ 八重北」の第1弾がオープンするなど、新たなスポットも続々と誕生しているのだ。
そんな話題の絶えない東京駅。新幹線や特急列車に乗り換えるだけではもったいない。
話題のスイーツや東京土産を探したり、人気の駅弁を選んだりと、旅の始まりも存分にエンジョイしたいものだ。
そして、“ダンジョン”と呼ばれるほど広大な東京駅を巡るなら、重い手荷物はコインロッカー等に預けて、手ぶらで快適に巡ることをおすすめしたい。
そこでぜひ予習していただきたいのが、東京駅のコインロッカー事情だ。
コインロッカー難民が続出!?東京駅のコインロッカー事情
東京駅は他の駅に比べて手荷物預かり所やコインロッカーが豊富だが、お盆や年末年始などの長期連休ともなると、帰省客や旅行客で大混雑する。
コインロッカーは全て埋まり、手荷物預かり所には長蛇の列という風景も珍しくない。
そして毎年発生するのが、旅行客で混雑する広大な東京駅を、重い荷物を抱えてさまよう“コインロッカー難民”である。
そこで今回は、東京駅で最大のコインロッカースポットを詳細にご紹介したい。
何とその総数は驚愕の1363台。サイズも通常サイズ(400円)から特大サイズ(800円)まで豊富に揃っているのだ。
旅行や帰省、または出張等で東京駅を利用する前に、ぜひチェックしていただきたい。
東京駅最大のコインロッカースポットは、改札内の地下4階!?
東京駅で最大のコインロッカースポットがある場所は、東京駅丸の内側の地下4階だ。
「東京駅の地下4階!?東京駅は地下1階まででは?」
と思われるかもしれないが、実は東京駅は地下5階まである。
(もしかしたら一般人が立ち入れないだけで、さらに地下があるのかもしれない…。)
まずは丸の内地下中央口改札を目指してほしい。
東京駅は東西に、「丸の内側」・「八重洲側」と分けて考えると分かりやすい。そして丸の内側の改札は地上も地下も、北・中央・南の3か所。
丸の内側の中心にある東京駅地下1階で最も大きな改札が、丸の内地下中央口改札だ。
次に丸の内中央改札の手前にある成田エクスプレス、横須賀・総武線(快速)のホームへつながる長いエスカレーターで、一気に地下4階まで降りる。
丸の内地下中央口改札の前には両側に合計4基のエスカレーターが設置されている。行先は変わらないので、手近なものを利用しよう。
地下4階まで続く長いエスカレーターを降りる。
なお、丸の内地下中央口改札前には、エレベーターも設置されている。大きなキャリーバッグやベビーカーがある場合なども安心だ。
エスカレーターでも、エレベーターでも、地下1階の次がコインロッカーのある地下4階だ。
エスカレーターを降りると、壁に貼られたシートに「コインロッカー」の文字が。
案内通りに折り返して進もう。
するとさっそくコインロッカーが並んでいるが、ひとまずスルーしてさらに奥へ。
さらに進むと、身長くらいの高さのコインロッカーが、通路を挟んで左右に大量に並んでいる。
そう、このフロアが、総数1363個が集結した東京駅最大のコインロッカースポットなのだ。
身長ほどの高さでずらっと並ぶコインロッカーにはそれぞれ番号が振られていて、側面からも確認できる。
「1~24」の表示からスタートし、最後は「1105~1136」。ここだけで1136コインロッカーがある。
さらに2段式のコインロッカーも周囲に配置されていて、合計すると1363個になるようだ。
400円で利用できる通常サイズが最も多いが、埋まるのも早いように思える。
東京駅のコインロッカー、実際に内寸を測ってみた。
大きさも400円の通常サイズから、800円の特大サイズまで豊富な東京駅のコインロッカー。
どのくらいの容量があるのか、寸法を測ってみた。
※ロッカーの種類により異なる場合もあるので、本記事の内容は参考に留めていただき、使用する際はご自身でご確認ください。
まずは400円の通常サイズの高さから。種類により異なるが、最も多いものは高さ約27cmだった。
続いて幅は約35cmだ。
奥行きは思った以上に深く、約57cmもあった。
つまり通常サイズは、高さ27cm×幅35cm×奥行57cmということだ。
なお、幅と奥行きは全サイズ共通で、高さにより容量が増えていくようだ。
次に中サイズ(500円)の高さを図ると、約52cmだった。
幅と奥行きは共通なので、高さ52cm×幅35cm×奥行57cmということになる。
400円の中サイズが高さ27㎝であることを考えると、100円アップで容量が約2倍になる中サイズは、コスパが良い。
次に大サイズ(700円)の高さ。こちらは約86cm。
大サイズは、高さ86cm×幅35cm×奥行57cmということになる。大型のキャリーバッグでも入れられそうだ。
最後に特大サイズ(800円)の高さだ。こちらはなんと1メートル超え。約116cmもあった。
特大サイズは、高さ116cm×幅35cm×奥行57cmということになる。
400円が高さ約27cm、800円で高さ116cmであったことを考えると、重ねてOKな荷物であれば、大サイズや特大サイズに複数人分まとめて入れると、大幅にコスパが良くなる。
400円の通常サイズが埋まりやすいこともあるので、“特大サイズにまとめ入れ”も試してみてはいかがだろうか。
コインロッカーの側には両替機も設置。
コインロッカーのそばには両替機も設置されている。お札しかなくても安心だ。
最近はICカードで利用できるロッカーが増えているが、このフロアは現金のロッカーしかないようだった。気を付けていただきたい。
一時利用以外にも、30日単位で自分専用の収納スペースにできるサブスク「駅MYロッカー」も展開されている。
2022年2月に、ここ東京駅総武線地下4階と、日本橋口付近の鍵式ロッカーでスタートしたとのことだ。
総武線地下4階エリア。コインロッカー以外には?
コインロッカー以外にも色々と揃っているこの東京駅地下4階フロア。
普段は総武・横須賀線、成田エクスプレスを利用する人以外はほとんど通らないので、実は知る人ぞ知る穴場なのだ。
せっかくなので簡単にご紹介したい。
まずはトイレ。
東京駅のトイレは連休ピークになると行列ができることもあるが、このトイレは比較的空いている。
駅のコンビニ「ニューデイズ」もある。コインロッカーで荷物を出し入れするついでにお茶や軽食を購入できる。
さらに、最近よく見かけるシェアオフィス「ステーションワーク」が3台。
この日は3台とも使用中で、待ちも1人いた。
トイレに列ができているときや、出張前にお仕事を片付けたい時など、便利に利用できそうなフロアだ。
コインロッカーに手荷物を預けて、旅の始まりを快適に楽しもう!
以上、東京駅最大のコインロッカースポット、いかがだっただろうか。
実はここまで大量に設置されていても、長期連休のピークには余裕で埋まってしまうこともある。
乗り換えだけではもったいない東京駅を楽しむためにも、時間に余裕をもって駅へ向かうのがおすすめだ。
※画像は筆者撮影
※2022年4月現在の情報
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