
現地時間2026年9月9日(水)午前10時、日本時間では9月10日(木)午前2時。Appleが新しいiPhoneを発表した。
出てきたのは2種類。しかも、進化の方向がまったく違う。
片方は、iPhone史上最強のカメラを搭載した。 レンズの光の入り口が物理的に開いたり閉じたりする、これまでのiPhoneのなかでも、もっとも表現の幅が広いカメラを積んだiPhone 18 Pro/iPhone 18 Pro Max。
もう片方は、iPhone史上初の折りたためるiPhone。 閉じれば手のひら、開けば7.6インチ(約19cm)の大画面になる——iPhone Duo。
「可変絞り」も「折りたためる」も、言葉だけ聞くとピンとこない。だからこの記事では、専門用語を分かりやすく解説しながら、この2台が何をどうすごいのかを解いていく。カメラに詳しくなくても、スマホのスペック表が読めなくても大丈夫だ。
まずは、写真が確実に変わるiPhone 18 Proから。そのあとで、iPhoneの常識をひっくり返したiPhone Duoへ。
30秒でわかる、今回のiPhone

iPhone 18 Pro/iPhone 18 Pro Max:カメラが別次元へ
- レンズの光の入り口が動く「可変絞り」をiPhoneで初搭載。暗い店内も、10人の集合写真も、同じレンズで撮り分ける
- 背面は3眼すべて4,800万画素。ズームは0.5倍から8倍まで使える
- カメラアプリの中に、一眼カメラ並みの手動操作が入ってきた
- 「この写真、加工されてる?」を見抜ける新機能を搭載
- 2ナノメートルの新チップ「A20 Pro」に、iPhone 17 Proの3倍に広がった放熱パーツ
- ビデオ再生は最大36時間(Pro)/最大45時間(Pro Max)
- カラーはブラック、シルバー、グレイシャー、新色のバーガンディの4色。予約は9月12日(土)から、発売は9月18日(金)
iPhone Duo:iPhoneの形そのものが変わった
- 閉じるとポケットに収まるコンパクトなサイズ。開くと7.6インチ(約19cm)の大画面
- 開いた状態ではiPhone史上いちばん薄い
- iPhoneで初めて、2つのアプリを左右に並べて同時に使える
- 撮られる人が、外側の画面で自分の映りをリアルタイムで確認できる
- 年内にはApple Pencilに対応予定。開いた大画面にそのまま手描きできる
- カラーはスターホワイトとナイトスカイの2色。予約は10月16日(金)から、発売は10月23日(金)
では、順番にいこう。
【前編】iPhone 18 Pro/Pro Max——iPhoneのカメラが、新しい段階に入った
見た目のサイズは前の世代とほぼ同じ。にもかかわらず、チップも、冷却機構も、カメラも、バッテリーも、まるごと入れ替わっている。
外側が変わらないぶん、実際に手にしたときの「え、こんなに撮れるの?」が大きいタイプの進化だ。

カラーはブラック、シルバー、グレイシャー、新色のバーガンディの4色。予約注文は9月12日(土)から、発売は9月18日(金)である。
画面サイズはiPhone 18 Proが6.3インチ(約16cm)、iPhone 18 Pro Maxが6.9インチ(約17.5cm)。どちらもSuper Retina XDRという有機ELディスプレイで、スクロールがなめらかに見えるProMotion(最大120Hz)と常時表示に対応する。ボディはアルミニウムの一体成型で、ショートカットを割り当てられるアクションボタンと、カメラをすばやく起動できるカメラコントロールも引き続き搭載する。
本題:レンズの穴が動く「可変絞り」
ここが、今年のiPhoneでいちばん撮れる写真そのものが変わるポイントだ。
新しい48MP Fusionメインカメラに、iPhoneとして初めて可変絞りが入った。
可変絞りって、結局なに?
カメラのレンズには「絞り」という光の入り口がある。この穴を大きくすると光がたくさん入り、背景がボケる。小さくすると光は減るが、手前から奥までピントが合う。
これまでのiPhoneは、この穴の大きさが固定だった。iPhone 18 Proは6枚の絞り羽根を使って、これを物理的に開いたり閉じたりする。
- 暗い場所:最大ƒ/1.48まで開いて、光をめいっぱい取り込む
- 集合写真や風景:ƒ/4まで絞って、手前から奥まで広くピントを合わせる
しかもシーンの明るさに応じて自動で調整される。カメラアプリではƒ/1.48、ƒ/1.8、ƒ/2.8、ƒ/4.0の4段階を手で選ぶこともできる。
夜の店内で友人ひとりを撮るときと、10人並んだ集合写真を撮るとき。同じレンズなのに、まるで別のレンズのように機能する。 これまで「スマホだから仕方ない」と諦めていた場面が、そのまま撮れるようになったということだ。



背面3眼、すべて4,800万画素
背面には、機能の異なる3つのレンズが並ぶ。
- 48MP 広角(可変絞り)
- 48MP 超広角
- 48MP 望遠(光学4倍)
ズームは0.5倍・1倍・2倍・4倍・8倍から選べる。前面は18MPのフロントカメラ。自撮りをしていて画面に人が増えると、自動で画角を広げて全員を収めてくれる(センターフレーム機能)。


被写体を追い続けるスマートフォーカストラッキング、暗いシーンでのビデオ画質の改善、前後のカメラで同時に撮るデュアルキャプチャ、あとからピント位置とボケ量を変えられる次世代のポートレート、そしてマクロ撮影にも対応する。
カメラアプリに、一眼の操作系が入ってきた
新機能のプロコントロールでは、こんな操作ができる。
- 絞り:背景をどれだけボカすかを自分で決める
- シャッタースピード:動きを止めるか、流すかを決める
- ホワイトバランス:写真の色味(青っぽいか、オレンジっぽいか)を調整
- ヒストグラム表示:明るさの分布をグラフで確認し、白飛び・黒つぶれを避ける
これまで一眼カメラを持ち出していた人が、iPhoneだけで完結させられる領域が一段広がった。

フォトグラフスタイルにもテクスチャ(質感)とグレイン(粒状感)の調整が追加された。肌の質感を柔らかくしたり、フィルムっぽいざらつきを足したり、好みの絵作りを撮影時に決められる。

動画も「あとから決められる」方向へ
- 4K・120fps・ドルビービジョンでの撮影に対応
- 通常モードで撮った映像に、あとからシネマティック(背景がボケる映画風の効果)を適用できる
- タイムラプスが4K・ドルビービジョンHDRに対応
「その場で設定を決め切る」必要が減った。とりあえず撮って、あとで作り込む。今年のiPhoneは全体的にこの思想だ。
「この写真、加工されてる?」がわかる新機能

地味だが、影響が大きそうな新機能がAppleリファレンス画像である。
Referenceモードで撮影すると、カメラが署名付きのセンサーデータを取得し、Private Cloud Compute上であとから変更できない「参照画像」を生成する。
この参照画像は、写真アプリで通常の画像と並べて表示できる。2枚を見比べれば、撮影後に編集が加えられたかどうかが目で確認できるわけだ。
AIで生成した画像と、実際に撮った写真の見分けがつきにくくなっている時代である。「これは撮ったままの絵だ」と示せる仕組みが標準で入ったのは、地味に大きい。ちなみにこの機能は、後で紹介するiPhone Duoにはない。iPhone 18 Proだけの特権だ。
A20 Proチップ——工場でたとえると、こうなる

チップの話はどうしても専門用語だらけになるので、スマホの中に小さな工場があると考えてほしい。
- CPU(6コア) = なんでもこなす万能作業員。今回は特に速い「スーパーコア」が2人、省エネで働く担当が4人。前の世代より最大20パーセント速くなった
- GPU(7コア) = 映像とグラフィックス専門の職人。最大40パーセント速く、しかも電気を食わなくなった
- Neural Engine(32コア) = AI専門部署。写真の仕上げ、文章の生成、Siriの応答をここが担当する。今回は処理能力が2倍に
- メモリ帯域幅 = 工場内の運搬用の道路。ここが50パーセント広くなり、渋滞しにくくなった
そしてこの工場、部品の細かさが2ナノメートルまで小さくなった。部品が細かいほど、同じ広さの工場によりたくさんの機械を並べられる。つまり、同じ電力でより多くの仕事をこなせるということだ。
このAI専門部署が本体の中にあるおかげで、インターネットにつながなくてもAI機能が動く。写真の後処理も、文章の生成も、通信を経由しない。速いし、データが外に出ない。
ゲーム向けには、光の反射や影をリアルに描くハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングにも対応している。
冷却こそが本命かもしれない
スマホの性能は、実は「一瞬の速さ」より「熱で落ちないか」で決まる。ゲームを30分続けたときに速度が保てるか、という話だ。
iPhoneの中には、ベイパーチャンバーという薄い板が入っている。発生した熱を一気に広げて逃がす、専用の放熱パーツだ。
iPhone 18 Proでは、チップとメモリを横並びに配置する新しい設計にして、A20 Proをこの放熱パーツに直接つないだ。しかも放熱パーツの表面積が、iPhone 17 Proの3倍になっている。
結果、長時間使い続けたときの性能は前世代比で最大40パーセント向上したとされる。高フレームレートのゲーム、長時間の4K撮影、重いAI処理。効くのはこういう場面である。
バッテリーと通信:日本向けはeSIM専用
バッテリー設計も見直された。ビデオ再生時間はiPhone 18 Proが最大36時間、iPhone 18 Pro Maxが最大45時間。
充電も速い。対応する電源アダプタなら約15分の有線充電で50パーセント、MagSafeのワイヤレス充電でも約30分で50パーセントまで回復する。背面に置くだけで充電できるワイヤレス充電(MagSafe/Qi2)にも対応し、最大25Wというスピードで充電できる。
そして日本で発売されるモデルはeSIM専用だ。カードを抜き差しする物理SIMのスロットがなく、回線情報は本体の中に電子的に書き込まれる。空いたスペースがバッテリー容量に回っているので、駆動時間が伸びた理由のひとつでもある。
eSIMはau(KDDI)、NTTドコモ、ソフトバンクをはじめ各キャリアが対応済み。手続きはオンラインで完結するため、機種変更のたびにSIMピンを探す作業からは解放される。
通信チップはN1(Wi-Fi 7/Bluetooth 6/Thread対応)と、新モデムC2。C2は前世代のC1Xと比べてアップロード速度を上げつつ、消費エネルギーを15パーセント削減している。
iOS 27ではiPhone Handoffも導入され、対応キャリアのユーザーは同じ電話番号を持つ2台のiPhoneを簡単に切り替えられるようになる。
画面上部の黒いエリアが小さくなり、情報は増えた
iPhoneの画面上部には、Dynamic Islandと呼ばれる黒い横長のエリアがある。ここには、進行中の情報がリアルタイムで表示される。この仕組みをライブアクティビティ(配達の到着時刻、タイマーの残り、スポーツの経過など、いま動いているものを画面に出し続ける機能)と呼ぶ。
iPhone 18 Proでは、このDynamic Islandが小さくなった。そのうえで、ライブアクティビティを最大3つ同時に表示できるようになっている。
配車アプリの到着時刻と、料理のタイマーと、再生中の音楽。これまで1つずつ切り替えて確認していたものが、上部に並ぶ。占有面積は減って、受け取れる情報は増えた。
iPhone 18 Pro向けアクセサリ



本体の仕上げをそのまま見せられるクリアケース、肩や斜めがけで持ち歩けるクロスボディストラップ、手首に通せるリストストラップが用意される。カメラを構える機会が増えるモデルなので、ストラップ類の存在感は例年より大きい。
【後編】iPhone Duo——初代iPhone以来の、形の革命
ここからは、まったく別の話になる。
AppleのCEOジョン・ターナスは、iPhone Duoについて「初代以降最も大きな変革をもたらすiPhone」と語っている。歴代のiPhoneを並べたうえで、この1台をそう位置づけたわけだ。
大げさに聞こえるだろうか。中身を見ると、まさしく変革だと頷ける。
iPhone史上初の折りたたみ。閉じれば普通のiPhone。開けば、iPhone史上最大の画面

iPhone Duoには画面が2枚ある。
- 外側の画面:5.4インチ(約13.7cm)。閉じたまま、いつものiPhoneと同じように使える
- 内側の画面:7.6インチ(約19cm)。開くと現れる大画面
折りたたみスマホでよくある不満が、「閉じているときの画面が小さすぎて、いちいち開かないと何もできない」というものだ。
iPhone Duoの外側の画面は、iPhone 18 Proの画面の約9割の広さがある。つまり閉じたままでも、普通のiPhoneとほぼ変わらない感覚でメッセージを返し、地図を見て、SNSを流し読みできる。開くのは「開きたいとき」だけでいい。
そして開けば、内側はiPhone 18 Pro Maxより50パーセント大きい。手のひらの中で、スマホがミニタブレットに変わる。
開いても閉じても、画面の見え方が崩れない
ここが地味に効いている工夫だ。
2枚の画面は、縦と横の比率が同じに作られている。だから開いても閉じても、表示されるものは形が変わらず、大きさだけが変わる。Webページを読んでいて開いた瞬間にレイアウトが崩れる、といったストレスがない。
外側で記事を読み始めて、写真が大きく見たくなったら開く。それだけで続きが読める。

カラーはスターホワイトとナイトスカイの2色。グレード5チタニウムの鏡面仕上げで、ヒンジのカバーは3Dプリント製だ。
「折り目」対策も入っている
折りたたみスマホでみんなが気にするのが、画面の真ん中に出る折り目だ。
iPhone Duoの内側の画面にはNano-texture仕上げという加工が施されている。ざらつきのあるマットな表面で、光の映り込みや反射を抑えると同時に、折り目を目立たせない狙いがある。触り心地もサラサラだ。
画面はProMotion(スクロールがなめらかに見える表示技術)と常時表示に対応し、屋外での明るさは最大3,000ニトに達する。ニトは明るさの単位で、数字が大きいほど直射日光の下でも画面が見やすい。
内側の画面の下には、新しいFaceTimeカメラが埋め込まれている。使っていないときは見えないので、画面に穴やノッチが見えて興ざめする、ということがない。
Apple Pencil対応が、地味にすごい
年内には、iPhone DuoがApple Pencil(USB-C)に対応する予定だ。どちらの画面でも、メモ書き、スケッチ、書類への注釈ができるようになる。
これは折りたたみの利点が一番わかりやすく出る部分かもしれない。
7.6インチの平らな面が、いつでもポケットから出てくる。 イラストを描く人にとっては、思いついた構図をその場でラフに起こせるスケッチブックになる。仕事で使う人にとっては、送られてきたPDFにその場で赤入れして返せる。頭に浮かんだアイデアを、キーボードではなく手で書きとめながら整理できる。
これまで「タブレットは持ち歩きたくないけれど、紙に描きたい」と思っていた場面が、そのまま置き換わる可能性がある。
折りたたみは壊れないのか、という不安への回答
折りたたみと聞いて誰もが思うのが「毎日開け閉めして大丈夫なの?」だろう。iPhone Duoは、ここに設計を厚く積んでいる。
- 開閉をコントロールするヒンジは100以上の部品で構成。内部には変形を防ぐ補助リブが入る
- 背面はCeramic Shield、外側の画面にはCeramic Shield 2を採用。従来モデル比で3倍の傷つきにくさ
- アンテナの分割部分にセラミックファイバーを入れ、フレーム全体を硬くしている
- IP68等級の防沫・耐水・防塵性能。折りたたみでここまで対応してきたのは大きい
内側の画面も守られている。傷に強いコーティングに加え、業界の他素材より最大40パーセント硬い独自ポリマーのカバー層を採用。さらに、高強度ガラスの層が本のページのようにお互いにスライドする構造で、折り曲げたときの摩擦を逃がしている。下部にはチタニウムのプレートも入る。
ロック解除は指紋。開いていても閉じていても同じ操作
iPhone Duoは、サイドボタンにTouch ID(指紋認証)が組み込まれている。開いた状態でも閉じた状態でも、同じ指の置き方で解除できる。Apple Watchを使った解除にも対応する。
カメラをすぐ起動できるカメラコントロールも搭載。新しいSiriカメラモードでは、ユーザーが見ているものをSiriが一緒に見て、質問に答えたり操作を実行したりできる。
なお、iPhone 18 Proの側面には、ボタンひとつでカメラ起動や消音などを呼び出せる「アクションボタン」がある。この物理ボタンは、iPhone Duoには搭載されていない。ここは仕様の違いとして押さえておきたい。
2画面だからできる、まったく新しいカメラ体験

まずスペックから。iPhone Duoの背面は48MP Dual Fusionカメラシステムだ。
- 48MP Fusionメインカメラ:シャッターを押した瞬間にズレなく撮れる。ふだんは扱いやすい24MPで保存、必要なら48MPの高解像度で撮影
- 48MP Fusion超広角カメラ:広い画角とマクロ撮影に対応
- ズームは0.5倍・1倍・2倍。メインカメラの中に、画質を落とさず2倍に寄れる機能が統合されている
- 大きなセンサー、明るいレンズ、センサーシフト光学式手ぶれ補正で、暗い場所にも強い
- 前面は12MPのセンターフレームフロントカメラ
望遠専用のレンズと可変絞りは、iPhone 18 Proだけの装備。遠くを大きく撮りたいならiPhone 18 Pro、というのが今回のはっきりした住み分けになる。



ただ、iPhone Duoで本当に面白いのはスペックより使い方のほうだ。
撮られる側が、自分の映りを見られる

写真を撮ってもらったあと、「もうちょっと右で撮ってほしかった」と思ったことはないだろうか。
Duo Previewは、外側の画面に撮影中のライブ映像を表示する。つまり撮られている人が、自分がどう写っているかをリアルタイムで見られる。ポーズも表情も構図も、その場で調整できる。
これ、ふたりで動画を撮る人にはかなり効きそうだ。TikTokやリールを2人で撮るとき、これまでは「撮る→確認する→撮り直す」の往復が必要だった。撮られている側がその場でフレームを見られるなら、その往復が丸ごと消える。
さらにこんな機能も入っている。
- スマート撮影:本体の中で動くAIがシーンを解析し、被写体がポーズを決めた瞬間に自動でシャッターを切る。タイマーに走って戻る必要がない
- 背面カメラでセルフィー:画質の良い背面カメラで自撮りし、外側の画面でプレビュー
- キッズキュー:外側の画面でアニメーションを再生し、子どもの視線をカメラに引き寄せる
- Duo FaceTime:近くにいる人が、外側の画面からビデオ通話に参加できる。ひとつの画面に全員が顔を寄せ合わなくていい

動画も強い
- 48MP Fusionメインカメラで4K 120fpsのドルビービジョン撮影に対応。再生速度を落として、なめらかなスローモーションが作れる
- 撮影後にシネマティック(背景がボケる映画風の効果)を適用できる
- オーディオミックスに新しいアルゴリズムが入り、音楽を分離できるように
- タイムラプスが4KドルビービジョンHDRに対応。三脚なしで本体を立てられるので、長時間の撮影もラクになった

iOS 27が、折りたたみ専用に組み直されている
ハードが折りたためても、ソフトがついてこなければ意味がない。iOS 27は、iPhone Duoのために設計し直されている。
iPhoneで初めて、2つのアプリを並べて使える
いちばん大きいのがSplit Viewだ。
- 2つのアプリを左右に並べて同時に開ける
- Safariなどのアプリで、ウインドウを2つ開いて見比べられる(価格比較やショッピングに効く)
- 片側にコンテンツを表示したまま、反対側でSiri AIと会話できる
- アプリの組み合わせを保存して、あとから呼び出せる
レシピを見ながらメモを取る。資料を見ながらメッセージを返す。地図を見ながら店の口コミを読む。これまで画面を行ったり来たりしていた作業が、1画面で終わる。
開き方も自由
iPhone Duoは、途中まで開いた状態でも使える。三角に立てるテントモード、本のように持つブックモード、ノートPCのように置くノートブックモード。置き方に応じて、画面の表示も切り替わる。
折りたためばコンテンツがそれに合わせて反応し、横向きにすれば向きが変わり、裏返せば適切な画面に切り替わる。
画面まわりの作り直し
- ロック画面のコントロール、ホーム画面のDock、アプリの操作系を画面の横側に配置。縦のスペースをコンテンツに使い切る
- 開くとホーム画面が2つ表示される。左側は、ウィジェットを縦にスクロールできるToday View
- ステータスバー(電波やバッテリーの表示)は、画面の角に収まる円形の新デザインに
- Dynamic Islandも、縦向きに収まるよう再設計
置いておくだけで使える「スタンバイ」
iPhone Duoを下に向けて置くと、充電していなくてもスタンバイモードに切り替わる。フォトフレーム、ウィジェットのハブ、時計として使える機能だ。
従来の時計とモジュラーの画面に加え、カレンダーと天気の画面が新登場。写真の画面は共有アルバムを表示できるようになった。色、フォント、表示項目のカスタマイズ幅も広がっている。
主要アプリはもう対応済み



Apple製アプリはすべて最適化済み。他社製でも、Netflix、Zoom、Slackなどがすでに折りたたみ対応を済ませている。
Netflixは外側の画面でクリップを流し見して、気になったら開いて大画面で観る、という流れが作れる。Zoomは内側の画面を会議室に変え、共有資料と参加者の顔を同時に表示。Slackはワークスペース全体を一度に見渡せる。
バッテリーは「2つ」入っている
大画面は電気を食う。そこでiPhone Duoは、本体の左右に1つずつバッテリーを搭載した。2つを1つのようにまとめて動かすアルゴリズムが入っている。
ビデオ再生時間は、使い方で変わる。
- 内側の大画面を中心に使う場合:最大31時間
- 外側の画面を中心に使う場合:最大44時間
- 両方を均等に使う場合:最大24時間
充電は約20分で50パーセント。MagSafeやQi2の充電器を使ったワイヤレス充電でも、約30分で50パーセントまで戻せる。
チップはiPhone 18 Proと同じA20 Pro。独自設計のベイパーチャンバーと組み合わせることで、iPhone 17 Proと比べて最大35パーセント高いパフォーマンスの持続性を実現している。長時間のゲームでも速度が落ちにくい、ということだ。
通信はiPhone 18 Proと同じくeSIM専用。ワイヤレスチップのN1と、新モデムC2を搭載する。
iPhone Duo専用アクセサリ
iPhone Duoフォリオ:スタンドが一体になっていて、角度を自由に変えられる。読書、動画視聴、FaceTime通話向き。使わないときは折りたためる。ネイビーブルーとトープの2色


iPhone Duoケース:薄くて軽い2パーツ構成。本体の両側面を包んで守る。サンドとネイビーブルーの2色


どちらもMagSafe、Qi2 25W、Qi規格の充電器に対応。マグネット内蔵なので取り付けもワンタッチだ。
共通:Apple IntelligenceとSiri AIが、ようやく本領へ
iPhone 18 Proにも、iPhone Duoにも共通して載っているのが、次世代のApple Intelligenceと、まったく新しいSiri AIである。
新しいSiriの何が違うのか。ひとことで言うと、ユーザー自身の情報を理解したうえで動くようになった。


- メッセージ、メール、写真などを横断して、「あの店の予約番号どこだっけ」を探し出す
- 画面に映っているものを認識して、関連する質問に答えたり操作したりする
- 必要な内容を説明するだけで、文章を作成・編集してくれる
- 専用のSiriアプリが登場。過去の会話を振り返ったり、新しい会話を始めたりできる。履歴はiCloud経由でデバイス間に同期される


Apple Intelligence側の追加機能も見ておこう。
- 空間リフレーム/拡張/クリーンアップ:撮影後に写真の構図を修正できる
- Image Playground:写真のようにリアルな画像も生成できるように
- SynthID規格(年内対応予定):AIで生成・編集された画像を識別できる
- Safariの「通知を受け取る」:再入荷や値下がりなど、ウェブページの更新を見張ってくれる
- 通話のコンテクスト:企業に電話をかけると、確認コードや予約番号を先回りして画面に出す

処理は本体内とプライベートクラウドコンピューティングを組み合わせて行われ、プライバシーは保たれた状態で走る。
提供時期はこうだ。
- Apple Intelligence:9月14日(月)のiOS 27から
- Siri AI:同日、ベータ版として英語から開始。日本語対応は10月を予定
3機種スペック比較表
| 項目 | iPhone 18 Pro | iPhone 18 Pro Max | iPhone Duo |
|---|---|---|---|
| 画面サイズ | 6.3インチ(約16cm) | 6.9インチ(約17.5cm) | 内側7.6インチ(約19cm)/外側5.4インチ(約13.7cm) |
| 画面の種類 | Super Retina XDR(有機EL) | Super Retina XDR(有機EL) | Super Retina XDR(有機EL/Nano-texture) |
| なめらか表示 | ProMotion+常時表示 | ProMotion+常時表示 | ProMotion+常時表示(屋外最大3,000ニト) |
| ボディ素材 | アルミニウム一体成型 | アルミニウム一体成型 | チタニウムフレーム+ヒンジカバー |
| チップ | A20 Pro(2nm) | A20 Pro(2nm) | A20 Pro(2nm) |
| 背面カメラ | 48MP広角(可変絞り)+48MP超広角+48MP望遠 | 同左 | 48MP Fusionメイン+48MP Fusion超広角 |
| ズーム | 0.5/1/2/4/8倍 | 同左 | 0.5/1/2倍 |
| 可変絞り | ƒ/1.48〜ƒ/4.0の4段階 | 同左 | なし |
| プロレベルの手動操作 | あり | あり | なし |
| Appleリファレンス画像 | あり | あり | なし |
| スマート撮影/Duo Preview | なし | なし | あり |
| 前面カメラ | 18MP センターフレーム | 18MP センターフレーム | 12MP センターフレーム+画面下のFaceTimeカメラ |
| ビデオ | 4K・120fps・ドルビービジョン | 同左 | 4K・120fps・ドルビービジョン |
| ビデオ再生 | 最大36時間 | 最大45時間 | 内側31/外側44/均等24時間 |
| 急速充電 | 約15分で50% | 約15分で50% | 約20分で50% |
| ロック解除 | Face ID(顔認証) | Face ID(顔認証) | サイドボタンのTouch ID(指紋認証) |
| アクションボタン | あり | あり | なし |
| 2つのアプリを同時表示 | なし | なし | あり(Split View) |
| Apple Pencil | 非対応 | 非対応 | 年内対応予定 |
| 防水防塵 | IP68 | IP68 | IP68 |
| サイズ | 150.0×71.9×8.75mm | 163.4×78.0×8.75mm | 閉じるとポケットに収まるサイズ |
| 重量 | 約211g | 約249g | ─ |
| SIM | eSIM専用 | eSIM専用 | eSIM専用 |
| 容量 | 256GB/512GB/1TB/2TB | 同左 | 256GB/512GB/1TB/2TB |
| カラー | ブラック/シルバー/グレイシャー/バーガンディ | 同左 | スターホワイト/ナイトスカイ |
| 予約/発売 | 9月12日/9月18日 | 9月12日/9月18日 | 10月16日/10月23日 |
気になるお値段は?

さて、本題である。
iPhone 18 Pro/iPhone 18 Pro Max
| 容量 | iPhone 18 Pro | iPhone 18 Pro Max |
|---|---|---|
| 256GB | 219,800円 | 239,800円 |
| 512GB | 254,800円 | 274,800円 |
| 1TB | 324,800円 | 344,800円 |
| 2TB | 429,800円 | 449,800円 |
※すべて税込
- 予約注文:9月12日(土)午後9時から
- 発売:9月18日(金)
- カラー:ブラック/シルバー/グレイシャー/バーガンディ
最も買いやすい256GMでも20万円オーバー。2TBになると、どちらも40万円を超える価格設定だ。
ProとPro Maxとの価格差は、どの容量でもきっちり2万円。容量を上げるほどPro Maxが割高になる、という構造ではない。「本体サイズ」と「容量」を切り離して考えていい。
iPhone Duo
| 容量 | iPhone Duo |
|---|---|
| 256GB | 364,800円 |
| 512GB | 399,800円 |
| 1TB | 469,800円 |
| 2TB | 574,800円 |
※すべて税込
- 予約注文:10月16日(金)午後9時(日本時間)から
- 発売:10月23日(金)
- カラー:スターホワイト/ナイトスカイ
- iPhone Duoケース:14,800円(税込)/ネイビーブルー・サンド
- iPhone Duoフォリオ(スタンド付き):24,800円(税込)/ネイビーブルー・トープ
2TBはなんと50万円を超える価格。
同じ256GBで比べると、iPhone 18 Pro Maxとの差額は125,000円。「折りたためること」と「7.6インチの大画面」に、この金額を出せるかどうか。判断はここに集約される。
なお、ケースとフォリオも10月16日から注文を受け付ける。iPhone DuoはiOS 27.1から利用できるようになる。
下取りを使うと、実際いくらになる?
金額だけ見ると身構えるが、Appleの下取り(Apple Trade In)を使うと話が変わる。
Appleの案内によると、iPhone 8 Plus以降を下取りに出した場合の割引額は5,000円から172,000円。たとえばiPhone 16 Pro(128GB)を下取りに出すと、
- iPhone 18 Pro(256GB)が実質119,800円から
- iPhone Duo(256GB)が実質264,800円から
という計算になる。下取り額は端末の状態やモデルで変わるので、あくまで目安として。
このほか、各キャリアの購入プログラムや、通信プランとのセット販売も選択肢に入る。同じ製品でも、購入経路によって実質の負担額はかなり変わるので、予約前に一度比べておきたい。
ほかのiPhoneとの価格差も見ておく
今回のモデルだけ見ると高く感じるが、現行ラインナップ全体を並べるとこうなる。
| モデル | 価格(税込) |
|---|---|
| iPhone 17e | 124,800円〜 |
| iPhone 17 | 159,800円〜 |
| iPhone Air | 189,800円〜 |
| iPhone 18 Pro | 219,800円〜 |
| iPhone 18 Pro Max | 239,800円〜 |
| iPhone Duo | 364,800円〜 |
iPhone史上最強のカメラ、iPhone史上初の折りたたみ、その価値をどう捉えるかで、判断が変わりそうだ。
「iPhone 18(無印)」はどうなった?
最新モデルを探している人がいちばん引っかかるのがここだと思う。
今回発表されたのは、iPhone 18 Pro/iPhone 18 Pro Max/iPhone Duoの3モデル。数字だけの「iPhone 18」は、この場では登場していない。標準モデルを狙っているなら、現時点では続報を待つ形になる。
結局、どれを選べばいい?

iPhone 18 Proを選ぶべき人
片手で扱えるサイズを守りつつ、可変絞りカメラと望遠レンズを手に入れたい人。211gという重さは、Pro Maxと比べれば取り回しが軽い。写真をよく撮って、日常的に長時間持ち歩くなら、これが基準になる。
iPhone 18 Pro Maxを選ぶべき人
カメラの中身はiPhone 18 Proとまったく同じ。違うのは6.9インチの画面と、最大45時間というバッテリー、そして249gという重さだけだ。動画視聴や電子書籍が生活の中心で、充電回数を減らしたい人向け。逆に言えば、予算を抑えたい人がiPhone 18 Proを選んでも、写真の画質面で妥協することにはならない。
iPhone Duoを選ぶべき人
7.6インチの大画面、2つのアプリを並べて使えるSplit View、2画面ならではのカメラ体験、そして年内に来るApple Pencil対応。スマホとタブレットの2台持ちをやめたい人、作業を同時進行させる時間が長い人には、価格差を払う理由がある。ただし望遠を多用する撮影が中心なら、光学4倍望遠と可変絞りを持つiPhone 18 Proモデルのほうが噛み合う。
共通して言えるのは、A20 Proも次世代Apple Intelligenceも全機種に載っていること。 処理の速さやAI機能で機種を選び分ける必要はない。判断軸は、画面の大きさ・カメラ構成・バッテリー・価格の4つに絞ってよさそうだ。
まとめ
- iPhone 18 Pro/Pro Max:
レンズの穴が動く可変絞りカメラ、3眼すべて4,800万画素、一眼並みのプロコントロール、加工の有無がわかるAppleリファレンス画像、2nmのA20 Pro、3倍に広がった放熱パーツ。219,800円から/9月18日発売 - iPhone Duo:
初の折りたためるiPhone。閉じればポケット、開けば7.6インチ(約19cm)。iPhoneで初めて2つのアプリを並べて使える。年内にApple Pencil対応予定。364,800円から/10月23日発売 - 共通:
A20 Pro、iOS 27、Apple Intelligence、Siri AI(日本語は10月)、eSIM専用
数字が積み上がったのではなく、iPhone史上でも記念すべき転換点になるタイミングだ。iPhone史上最強カメラの登場、そしてiPhone史上初のおりたたみモデルの登場。
このビッグウェーブ、ぜひ全力で乗ってみてはいかがだろうか。
※出典:Apple Inc. ニュースリリースおよび製品情報ページ(2026年9月10日発表)
※2026年9月現在の情報です。価格・仕様は変更される場合があります。
※画像・動画はApple Inc. ニュースリリースのプレス素材より
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